【ビッグモーター買収へ！】創業家、関与させず

国内

2024.02.22

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【ビッグモーター買収へ！】創業家、関与させず

【ビッグモーター買収へ！】創業家、関与させず

伊藤忠商事グループと企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ（JWP）は、中古車販売大手ビッグモーター（東京都多摩市）の買収に向けて最終調整中である。ビッグモーターは会社を分割し、新会社に中古車事業の大部分を移す計画である。この買収は、３月に正式契約し、４月に新体制の発足を目指している。ビッグモーターは、保険金不正請求問題で経営が困難となり、伊藤忠とJWPの支援により再建を図る。伊藤忠は、自社とその子会社である燃料商社の伊藤忠エネクス、そしてJWPとの３社でビッグモーターの資産査定を行い、風評リスクを懸念しつつも、創業家を新会社経営から排除し企業風土を一新することで立て直せると判断した。

ビッグモーターは未上場企業であり、株式は創業者の資産管理会社が保有している。再建計画において、ビッグモーターは２つに分割され、新会社には中古車販売の優良店舗や整備などの主要事業が移される。JWPが過半を出資し、伊藤忠らと共同で新会社を買収する。旧会社は訴訟対応や債務返済に専念し、創業家側が不正請求問題への対応として約100億円を拠出する。

伊藤忠は自動車関連事業をグループ全体で広く展開しており、自動車レンタルや高級輸入車販売、保険サービスにも力を入れている。伊藤忠の岡藤正広会長CEOは、原則としてビッグモーターの社員の雇用を維持し、消費者ビジネスでのノウハウを活用して教育と事業の立て直しを図る方針である。