政治とカネ

昨年4月、東京都江東区長選に関連する公職選挙法違反の疑いで、前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途容疑者（52歳）が東京地検特捜部により起訴された。柿沢議員は自民党を離党しており、この事件は選挙に絡む不正な現金授受の疑いに焦点を当てている。

自民党安倍派（清和政策研究会）の政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は安倍派幹部7人に対して不起訴処分とする方向で調整している。これには3議員と会計責任者が含まれる。一方、裏金作りに関しては、幹部と会計責任者の共謀は認められなかったと見られる。

自民党安倍派（清和政策研究会）の政治資金規正法違反事件について、東京地検特捜部は中枢幹部らの事情聴取を週内に終結させる予定である。この事件では、パーティー収入を議員に還流させる仕組みが問題となっているが、幹部らは「報告を受ける立場にない」と説明している。

東京地検特捜部は、自民党の安倍派（清和政策研究会）所属の池田佳隆衆院議員を政治資金規正法違反の疑いで逮捕した。池田議員は、派閥からの還流分として約4800万円を、自身の政治団体の収支報告書に記載しなかった疑いがある。これは「派閥とカネ」を巡る事件で初の逮捕例であり、現職国会議員が刑事責任を問われる重大な事態である。