【トヨタグループ】ダイハツ社長にトヨタ出身の井上氏再発防止へ

国内

2024.02.14

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【トヨタグループ】ダイハツ社長にトヨタ出身の井上氏再発防止へ

【トヨタグループ】ダイハツ社長にトヨタ出身の井上氏再発防止へ

ダイハツ工業は、新たな経営体制の発表を行い、トヨタ自動車中南米本部の本部長である井上雅宏氏が3月1日付で同社の新社長に就任することを公表した。これは、現社長の奥平総一郎氏が退任することに伴うものである。ダイハツはこれまで、トヨタのアジア市場向けに小型車の開発などを手がけてきたが、開発現場での課題や認証不正の問題に直面していた。これらの問題を受け、同社は軽自動車を中心とした事業への転換を図ることを決定した。この方針転換は、再発防止策の一環として位置づけられている。

また、松林淳会長も退任し、後任は設けない方針であることが発表された。副社長には、ダイハツの星加宏昌氏が引き続き務めることに加え、トヨタ自動車九州の副社長である桑田正規氏が新たに就任する。さらに、トヨタのカスタマーファースト推進本部の柳景子副本部長が非常勤の取締役として参加する。

この経営変更について、トヨタの佐藤恒治社長は、ダイハツが軽自動車を中心に据えた事業戦略を進めることを明確にした。これは、トヨタグループ全体での小型車事業の役割分担の見直しの一環である。ダイハツは、この新しい経営方針について、4月に詳細を発表する予定である。今回の経営体制の変更は、ダイハツが直面する課題に対応し、新たな成長戦略を実現するための重要なステップであると位置づけられている。