【ボランティアの現状と課題】能登地震２万３,０００人

国内

2024.02.11

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【ボランティアの現状と課題】能登地震２万３,０００人

【ボランティアの現状と課題】能登地震２万３,０００人

石川県輪島市では、能登半島地震による被災地の支援として、約40人のボランティアが活動を開始した。これらのボランティアは一般から募集され、特に半島北部の奥能登地域での活動が本格化している。しかし、事前登録した約2万3千人に対して、実際に活動しているのは1日に約250人と少なく、道路の不完全な復旧や宿泊施設の不足により、活動の広がりには限界がある。

輪島市では、住宅や宿泊施設の片付け、災害ごみの除去などが主な作業内容であり、地元の住民からは支援に感謝の声が上がっている。活動は1月27日から順次始まり、奥能登地域4市町を含む計8市町が全国からのボランティアを受け入れている。

県は宿泊の困難さを考慮し、ボランティアの拠点を金沢市に設け、日帰りでの支援を行う方式を取っている。このため、実際の作業時間は約4時間と限られている。また、個人の無計画な活動を避け、混乱を防ぐため、県は市町からの要請に応じたボランティアの派遣を行っている。

作業は主に住宅の片付けであり、被災者の都合を考慮して土日祝日を中心に行われている。災害ボランティアに詳しい宮本匠准教授は、被災者のニーズを拾うための対話や支援の多様化が今後必要であると指摘している。これには、県が一括して登録を呼びかける方式に加えて、地域ごとに受け入れ拠点を設けるなどの対策が考えられる。