岸田首相のリーダーシップ危機❓自民党の政倫審混乱

国内

2024.03.04

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岸田首相のリーダーシップ危機❓自民党の政倫審混乱

岸田首相のリーダーシップ危機❓自民党の政倫審混乱

自民党内での衆院政治倫理審査会（政倫審）を巡る混乱が、岸田文雄首相の党内統治の課題を浮き彫りにした。首相の政倫審出席は、与野党間の公開討論の行き詰まりを打開し、2023年度予算案の国会通過を確保するための措置だった。しかし、この動きは政治不信を深めるリスクを伴った。自民党執行部はこの調整に積極的ではなく、政倫審の開催延期を決定した際のコミュニケーション不足が指摘されている。茂木敏充幹事長らの調整不足も目立ち、首相との間に距離があるとも見られている。

この状況は内閣支持率の低下と、自民党内での岸田首相への協力意欲の減少をもたらしている。政権浮上の鍵は、派閥幹部らの政治責任の取り方にある。首相は政倫審での説明責任の果たし方を強調したが、党処分の具体的な方向性はまだ明らかにされていない。安倍派「5人衆」への処分要求が多い中、処分の踏み込み具合が首相への批判や党内分断を招く可能性がある。

補欠選挙の結果は党内の空気をさらに変化させるかもしれず、特に東京15区や長崎3区では、不祥事による議席の維持が困難な状況が予想される。選挙における自民党の戦略や公認候補の擁立に関する慎重な判断が求められている。岸田首相にとって、2023年度予算成立後の政権運営は、今後の指導力を問われる正念場となる。